2022.4.27
元教員が岐阜県入試(数学)を分析! vol.02
どうも!
T’s(ティーズ)塾長の小川です!
公立小・中学校,附属学校教員として14年間勤務したのち,ひとりでも多くの算数・数学を苦手とする子ども達の役に立つために退職,独立,起業。
2021年から独自のオンライン教材開発を続けています。
自分のリアルな経験を生かし(プロフィールはコチラ),
- 岐阜県公立高校入試の数学はどんな問題が出るの?
- 入試の数学対策をするにはどんなことに注意すればいいの?
- 「あと5点」点数を上げるためにできることはないの?
そんなお悩みを解決するために,1つ1つの問題を丁寧に分析していきます。
「新しい切り口の分析」や「効率のいい勉強方法」を提案していこうと思いますので,数学に悩みをもつ中学生や,その保護者の方は,このシリーズをうまく活用してほしいなぁと思っています。
元教員が岐阜県入試(数学)を分析! vol.02
さて,
岐阜県高校入試の数学では,ここ10年近くどんな単元の問題が出題されているのかということについて,前回の記事で詳しく見てきました。
まだお読みでない方は,是非コチラの記事もあわせてお読みください▼▼
高校入試の数学にはいくつかの特徴がありましたね。
その中のひとつに『小問集合から始まる』というものがありました。
そして,
この小問集合を
”何分で攻略できるか”
ということは,時間配分の面で得点に大きく影響してくるのでした。
そこで,
今回からはこの小問集合を1つ1つ取り上げて分析し,入試を有利に進めるための学習のポイントを考えていきます!
それでは!
最初に攻略すべき『小問集合』。
詳しく分析してってみましょう!
最初の問題は中学生の”苦手”をねらう
平成26年から令和4年までの最初の問題を並べ,それぞれ何を問われているのかポイントを書き出してみると,次の表のようになります。
この表からわかるのは,最初の問題では中学生が”苦手”としている
『よくある間違い』の罠
が毎年仕掛けられているということです。
では,
どんな罠なのか,1つ1つ確認していってみましょう。
計算の順序は乗除が先
計算の順序は「乗除が先」というのは,小学算数の時からよくある間違いポイントとして有名です。
そこをねらっているのだと思いますが,どの問題も「加減」と「乗除」が混ぜられています。
さらに!
例えば令和2年の問題「9-6÷3」のように,加減から計算してしまったとしても答えが整数となり,まるで正答のような気にさせる問題が出題されやすいです。
これは,
問題を作成したことがある人ならわかると思いますが,「ひっかけ」の罠としてよく用いるものです。
負の数の計算は加減と乗除の2ルール
負の数の計算は「加減」のルールと,「乗除」のルールに分かれています。
そのルールの中でも,小学生と違うのは負の数まで数学が広がったことによる「符号」のルールです。
この「符号ミス」というのは,中学生のよくある間違いポイントであるため,出題者としては積極的にねらってくるわけです(性格悪いですよねww)。
累乗の計算は指数の数だけ”かける”
最後に累乗の計算の罠です。
数字の右肩に乗っている数のことを「指数」と言いますが,これは
「何回”かける”か?」
ということを表しています。
しかし!
よくあるのが,
「何回”たす”のか?」
と間違えてしまうミスです。
例えば,
3の2乗とは「3×3」のことですが,思わず「3×2」とやってしまうというミスのことですね。
これも中学生のよくある間違いです。
どこをねらわれているのか?を確認してから!
今回の記事では,岐阜県入試の最初の問題について分析してきました。
わかったことは,
ねらわれるポイントはだいたい同じ
ということです。
これに対処する方法としては,まず問題を確認することです。
まず問題を見て,ここまでに書いてきたようなポイントを確認します。
そして,
”どんな間違いをねらわれているのか”
それをはっきりさせてから問題に取り組むことでミスは一気に減ります。
『敵を知る』ということは本当に大切なわけです。
ということで,
今回は最初の問題について分析してきました。
次回は,
小問集合の中でも「文字式の計算」に関わる問題について分析していきます!
このブログでは,岐阜県公立高校入試突破を目指す中学生やその保護者のみなさんに役立つ情報をどんどん発信していきます!