
2022.4.24
元教員が岐阜県入試(数学)を分析! vol.01
どうも!
T’s(ティーズ)塾長の小川です!
公立小・中学校,附属学校教員として14年間勤務したのち,ひとりでも多くの算数・数学を苦手とする子ども達の役に立つために退職,独立,起業。
2021年から独自のオンライン教材開発を続けています。
自分のリアルな経験を生かし(プロフィールはコチラ),
- 岐阜県公立高校入試の数学はどんな問題が出るの?
- 入試の数学対策をするにはどんなことに注意すればいいの?
- 「あと5点」点数を上げるためにできることはないの?
そんなお悩みを解決するために,1つ1つの問題を丁寧に分析していきます。
「新しい切り口の分析」や「効率のいい勉強方法」を提案していこうと思いますので,数学に悩みをもつ中学生や,その保護者の方は,このシリーズをうまく活用してほしいなぁと思っています。
目次
元教員が岐阜県入試(数学)を分析! vol.01
さて,
岐阜県公立高校入試については,これまでに「得点のバラつき」から教科ごとの特徴を分析してきました。
その中でも,
数学は特徴的であり,しかも,「勝負どころ」の教科だということがよくわかりましたね。
まだお読みでない方は,是非コチラの記事もあわせてお読みください▼▼
数学は得点差がつきやすく,「ほんの数点」を争うことになる入試では勝負のわかれ目となるということでした。
また,
誰でも高得点をねらえるというよりは,何か「特別な対策」をしておく必要がありそうなことも数学の特徴でした。
「特別な対策」をするためには,まずは何よりも相手(入試)を分析する必要があります。
そこで,
【徹底分析】シリーズでは「1問1問」とにかく出題された問題を詳しく分析していきます。
出題パターンは例年ほとんど変化なし
岐阜県入試の数学は,基本的に毎年同じような出題パターンをとっています。
令和4年春入試から9年間さかのぼって調べてみると,出題分野は次の表のとおりです。
平成26年春実施の入試をのぞけば,そのほとんどが似たようなパターンになっていることがわかりますね。
どんな特徴があるか簡単にまとめてみます。
特徴① 小問集合から始まる
岐阜県に関わらず,多くの都道府県が問題番号1を「小問集合」としています。
この小問集合にはどんな問題が出題されるのか,領域・単元に分けて詳しくみていくと,何かわかることがありそうです。
【徹底分析】シリーズでは,最初はそんなところから始めていこうと思っています。
特徴② 大問は全部で6つ出題
基本的に大問は6つ。
テスト時間は50分なので,見直しに10分程度かかるとすると,解答時間は40分程度。
各問題約7分程で解答していく必要があるということがわかります。
特徴③ 各領域からまんべんなく出題
方程式・関数・図形・データ活用(確率を含む)と,それぞれの領域からまんべんなく出題されていることがわかります。
方程式は2次方程式と連立方程式,関数は1次関数と2次関数,図形は合同と相似,データ活用はデータ分析と確率が,それぞれだいたい1年ごとに出題されているようです。
ただし!!
これはあまりあてにしてはいけないでしょう。
そんなことに”賭け”て人生左右していくのはコワいですからね。
特徴④ 図形領域は必ず出題される
大問5番はほぼ確実に『図形領域』の問題が出題されています。
岐阜県入試で差がつくのは,多くが「関数領域」の問題と「図形領域」の問題なのですが,特に,図形領域は高得点を左右します。
図形領域の最後の問題を解けるかどうかということが,特に岐阜高校を目指しているという中学生のみなさんにとっては重要なポイントになってくるわけです。
詳しくは,図形領域の問題を分析する記事に書いていこうと思います。
特徴⑤ 最後は文字式の利用!
入試のフィナーレを飾るのは,ほぼ確実に『文字式の利用』となっています。
これをどのようにクリアするのかということが確実に入試のポイントになるのは言うまでもないですね。
文字式を利用する際は,手順が決まっていますし,どこでつまづきやすいのかということも大体決まっています。
そこにちゃんと焦点を絞って学習することで,「一歩リード」の状況をつくりたいものです。
こちらも,詳しくは最終問題の分析で書いていこうと思います。
まずは小問集合を攻略すべし!
今回の記事では,全体的にどんな問題が出題されるのかということをみてきました。
各問題に約7分しかかけることができないというのは,始めて知った人にとってはなかなか衝撃的かもしれません。
最近の入試の傾向としては,文章の理解に時間がかかるようなものも増えてきていますからね。
とはいえ,
まず攻略すべきは,最初の『小問集合』です。
ここを「いかに時間をかけずにクリアしていくか」ということが,その後の時間配分を大きく左右するからです。
ということで,
次回からはまず『小問集合の攻略』をテーマにして過去問の分析をしていこうと思います。
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