2022.3.18

元教員が岐阜県入試を分析!【得点分布 数学編】

どうも!

 

T’s(ティーズ)塾長の小川です!

 

前回は,『岐阜県公立高校入試』について,国語の得点分布からわかることを分析してみました。

国語の得点分布はとても特徴的でしたね。

読んでいない方は,こちらも読んでみてください。

元教員が岐阜県入試を分析!【得点分布 国語編】

 

元教員が岐阜県入試を分析!【得点分布 数学編】

 

 

今回は,国語とは違った特徴,『真逆』に近いかもしれません。

岐阜県公立高校入試『数学』の得点分布についてみていきます。

 

それではいってみましょう!


 

各教科の得点バラつき具合を再確認

 

これまで通り,データは岐阜県教育委員会が公表しているものを使っていきます。

結果は令和3年度入学(令和3年3月実施)のものを使います。

 

詳しいデータはコチラ

 

さて,

まずは,5教科すべての得点分布をまとめた『度数分布表(中1で学習します)』を,もう一度見てみましょう。

拡大する

https://www.pref.gifu.lg.jp/site/edu/177954.html より

 

!!!!

気付きましたか?

最初に見た時よりも,少し見え方が違ったのではないでしょうか?

 

そうなんです。

数学では「ただごとではない!」事件が起こっています。

わかりやすいようにグラフをもとに分析していきます。

 

 

想像を絶する下り坂!?勝負を決する数学

さて。

 

心の準備はよろしいでしょうか?

 

数学の得点分布をグラフにしてみると,こんな具合になっています。

 

拡大する

https://www.pref.gifu.lg.jp/site/edu/177954.html より

 

平均点が48点で「50点を切っている」ということも衝撃的ですが,得点分布はさらに驚きです。

特徴的なところを3つ挙げてみます。

 

① 高得点者が異常に少ない

80点以上全部を合わせても全体の8.7%・・・10%いきません。

国語は90点以上だけでも25%(4分の1)ほどもいるというのに・・・。

数学は90点以上が100人に2人いないという衝撃の事実。

いや~本当に驚きです。

 

② 80点未満の点数がバラバラ

80点以上はほとんどいませんが,10~79点は・・・バラついています。

 

10点台から順に(それぞれを”階級”といいます)書き出してみます。

 

10.1%(10点台)

9.4%(20点台)

10.0%(30点台)

13.2%(40点台)

16.5%(50点台)

15.1%(60点台)

11.8%(70点台)

 

どこもおよそ10~15%程度で,あまり差がないことがわかりますね。

 

③ 低得点者が多い

こちらも見逃せません。

10点に届かない人(5.2%)が90点以上の人(1.7%)よりも多くなっています。

 

②のデータと合わせて考えると,40点未満が約35%・・・つまり3分の1以上の人が40点取れなかったということです。

 

いや~,多いですね。

 

国語なんかとは比べ物になりませんし,次回以降で分析していく他教科にもこんな教科はありません

 

 

数学はどんな教科?

それでは,これまでのことを踏まえて,『数学の特徴と対策』をまとめてみます。

 

① 差がはっきり出る

得意,不得意というよりも『苦手』という意識から勉強をしなくなってしまいがちなのが数学です。

点数がバラついているのは,それだけ勉強時間にも差があるということがわかります。

数学はコツをつかむまでの時間が人それぞれで,けっこう違います。

 

ですが,

ルールがはっきりしているので,勉強すればちゃんと得点が伸びます

 

また,

小学校で学んだ計算ができないと太刀打ちできません。

中1でつまずくと中2の,中2でつまずくと中3の単元が,それぞれ進めなくなってしまいます。

ここが『積み上げの教科』と呼ばれる理由ですね。

 

差は明確に出るし,一度ついた差は広がっていく一方ということです。

 

 

② 勝負の分かれ目になる

これだけ得点差があり,高得点が出にくいということは,当然『勝負どころ』ということになります。

数学が高得点であれば,他教科は”人並”であったとしても差がつきやすいわけですからね。

 

逆に,

数学が”コケる”と勝負も”コケる”ことになりかねません。

なぜなら,

他教科で高得点を取っていたとしても,ライバルも高得点の可能性が高いので,勝負はかなり不利になるからです。

 

何が何でも,ほんの少しでも,かじりついてでも,得点が欲しい教科なわけです。

 

よく聞く

「数学のケアレスミスは”致命的な”ミスだ」

という言葉は,こんな事実からきているのかもしれません。

 

 

③ 高得点には特別な対策が必要

数学って別に難しいことをしているわけじゃないんです。

 

中学生になると,「符号」や「平方根」が出てきますが,実際の計算は「算数」の内容です。

問題文の文章だって,国語の問題文に比べれば,短くて単純な内容ばかりです。

 

じゃあ,なんでこんなに点数が取れないの?

 

そう思いますよね。

 

しかも,

 

多くの学習塾だって,ほどんどが「数学には力入れてます!」と謳(うた)っているはずです。

なのに,この状況なわけです。

 

その原因は,

積み上げの教科』であること。

計算も,立式(文章から式をつくる)も,方程式も,図形も,他も全部,土台からやっていかないといけないんです。

 

それなのに,

次から次へと新しい内容が増えていきます。

 

さらに,

わからなくなった「昔の授業」には戻れません

わからなくなったところからわざわざ何度も説明してくれる先生はいないんです。

理科や社会の内容みたいに,しょっちゅうテレビで扱ってくれるわけじゃないですしね。

(きっと視聴率は取れませんから・・・)

 

だから,

困っちゃうんですよね~。

 

そして,

そんな風に困っている中学生を何人も見てきたので,わたしは現在の活動をしているわけです。

 

自分の専門教科でもあるということで熱くなってしまいました。

ただ,事実です。

 

もちろん,独学でも構いません。

独学でクリアしていった生徒を何人も見てきました。

(教員だったときの経験です)

共通点もありましたが,それぞれ方法はいろいろでした。

学校の教材と過去問だけで高得点を叩き出した生徒もいます。

この辺りの【例】については,今後順番にブログに書いていこうと思っています。

 

何にせよ,

何か特別な対策が必要なわけです。

 

ということで,本日は得点分布の分析【数学編】でした。

 

熱くなり長くなってしまいました。

次回はもう少し落ち着いて,爽やかにお送りしたいと思います。

 


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