2026.6.1
親が【絶対やってはいけない】 5つの声かけ
中学生 / 定期テスト対策 / 声かけ・親子関係 / 保護者向け
中間テスト前に親が絶対やってはいけない
5つの声かけ【NGワード公開】
愛情から出た言葉が、子どもに毒として届いている
——その現実に気づいているご家庭は、どれだけいるでしょうか。
今日から言葉を変えるための5つの処方箋をお伝えします。
テスト前の声かけが、お子さんの自己効力感を静かに削っているとしたら
——コワくないですか?
もうすぐ中間テスト。
応援したい気持ちが先走り、つい口にしてしまう一言が、お子さんのやる気を根こそぎ奪っているとしたら。
公立中学校で14年間・1,500名以上の生徒と向き合ってきた立場から、忖度なしにお伝えします。
「うちは大丈夫」って思いましたよね?
——実はその油断こそが、子どもを追い詰める入口なのです。
この記事では、テスト前に絶対やってはいけない5つのNGワードと今日から使える代替フレーズをすべて公開します。
この記事の内容
夕食時の「勉強した?」が家庭の空気を凍らせる
夕食の食卓で、ふと口にしてしまう
「勉強した?」
——その瞬間、子どもの箸が止まり、目線が落ちる。
この光景、見覚えありませんか?
以前、ある保護者の方から「うちは毎晩それで喧嘩になります」とご相談を受けました。
食事は本来、1日でいちばん安心できる時間のはずです。
その場を「監視の場」に変えてしまうと、子どもは家の中で逃げ場を失っていきます。
声かけを変えることは、テスト対策であると同時に、家族の空気を変えることでもあります。
絶対にやってはいけない5つのNG声かけ
テスト前の家庭で、もっとも頻繁に飛び交うNGワードがこちらです。
どれも愛情から出た言葉ですが、子ども側には「毒」として届いています。
NG1「なんでできないの?」
できない理由を問い詰めるこの言葉は、子どもに「自分はダメな人間だ」という自己評価を刷り込みます。
できない原因を一緒に探す姿勢がないまま責めても、子どもは萎縮するだけです。
答えが出ない質問は、子どもを追い詰めます。
NG2「もっと頑張れ」
すでに精一杯やっている子にとって、「もっと頑張れ」は残酷な言葉です。
「今の自分では足りない」というメッセージとして受け取られ、努力そのものを否定された気持ちになります。
頑張っていることを認めてから、次の一手を一緒に考えるのが正解です。
NG3「他の子はできてるのに」
比較は、子どもの自己肯定感を最も効率よく破壊する言葉です。
「他の子と自分は違う」という事実を突きつけられた子は、努力への意欲を失います。
しかも比較された記憶は残り続け、
「どうせ自分は〇〇より劣っている」
という思い込みを長期にわたって強化します。
NG4「勉強しなさい」
命令形は、子どもの自律性を奪います。
「やらされている」という感覚が生まれた瞬間、勉強は義務になります。
義務になった勉強には、自発的な集中力は生まれません。
勉強する環境を整えることと、「しなさい」と命令することはまったく別のアプローチです。
NG5「期待してるからね」
一見ポジティブに聞こえるこの言葉が、実は最も重い。
「期待に応えられなかった自分」を想像した子どもは、テスト前からプレッシャーで思考が止まります。
「期待」という言葉は、結果への条件付きの愛情として届くことがあります。
これらすべてが「大人のエゴ」である理由
5つのNGワードに共通しているのは、子どもの行動ではなく、親の不安を鎮めるための言葉であるという点です。
整理すると、こうなります。
「なんでできないの?」= 親が安心したい
「もっと頑張れ」= 親の期待に届いてほしい
「他の子はできてるのに」= 世間体を保ちたい
「勉強しなさい」= 親が心配したくない
「期待してるからね」= 自分の理想を背負わせたい
これらは応援ではなく、大人のエゴです。
子どもは敏感にそれを感じ取り、心を閉ざします。
「自分の子に毒なんて言っていない」と思いましたよね?
——プロとしてはっきり申し上げます。
言葉の意図ではなく、子どもに届いた結果で判断してください。
面談で「勉強の話になると、お母さんが急に怖くなる」と打ち明けてくれた中1の子がいました。
親御さんは一切怒鳴っていない。
ただ、テストの話になると声のトーンが変わり、目が厳しくなる
——それだけで子どもは「危険信号」を感じ取っていたのです。
この事実、コワくないですか?
NGワードが自己効力感を削るメカニズム
自己効力感とは、「自分はやればできる」という感覚です。
NGワードは毎回「あなたは今できていない」というメッセージを脳に刷り込み、本人が動き出す前から自己評価を下げてしまいます。
テスト返却日、答案を見せたがらない子がいます。
それは「親に怒られる」からではなく、「親をがっかりさせる自分」がつらいからです。
これも、大人のエゴが積み重なった結果です。
自己効力感が低下した子どもは、問題を見た瞬間に思考が止まります。
「どうせできない」という先入観が、解こうとする前に手を止めさせるのです。
テスト本番で力を発揮できない子の多くが、この回路に苦しんでいます。
点数が戻るのは早くて2か月。
しかし、一度傷ついた自己効力感が戻るには、半年から1年かかります。
NGワードは1回では終わりません。毎日積み重なることで、じわじわと子どもの「できる感覚」を奪っていくのです。
言い換えるだけで効く、5つの代替フレーズ
同じ場面でも、言葉を変えるだけで子どもの反応はまったく変わります。
命令ではなく、対話。
これだけで子どもは安心して机に向かえるようになります。
→「大丈夫、まずは考えてみよう」
不安を受け止めながら、思考を促します。
「できない」ではなく「これから考える」というモードに切り替えさせる言葉です。
→「どうして無理だと思うの?」
子ども自身の内側を言語化させる問いかけです。
「無理」という感覚を掘り下げることで、本当のつまずきポイントが見えてきます。
→「今日は何が難しかった?」
1日の中の小さな成長を拾う質問です。
「できたこと」ではなく「難しかったこと」を聞くことで、努力のプロセスに目を向けさせます。
→「途中までできてるね、ここまでどうやった?」
結果ではなく、プロセスを認める言葉です。
「途中まででもできている」という事実を拾うことで、自己効力感を少しずつ積み上げていきます。
→「お母さんはあなたの味方だよ」
結果とは無関係に、存在価値を伝える言葉です。
テスト前のプレッシャーが最も高まるタイミングで、この一言があるだけで子どもの心の余裕がまったく変わります。
大切なのは、正しい言葉を言うことではなく、怖い言葉を言わないことなのです。
テスト前にやめるべき行動・始めるべき行動
明日からの家庭でのチェックリストです。
言葉を変える前に、まず「やらないこと」を決める
——これがいちばん効きます。
▼ 今日からやめること
他の子と比較する/結果だけを聞く/勉強中に背後から覗く/点数で表情を変える
▼ 今日から始めること
「今日は何が難しかった?」と聞く/机に向かった事実だけ褒める/親自身が読書や家計簿で隣に座る/テスト後は「お疲れさま」を最初に言う
このリスト、冷蔵庫に貼ってください。
子どもへの言葉は、意識しなければ昨日と同じものが出てきます。
「貼る」という物理的なアクションが、毎日の小さな変化を支えてくれます。
まとめ|声かけを変えることが、テスト対策になる
5つのNGワードはどれも愛情から生まれています。
しかし、子どもに届いた結果で判断するならば、それは自己効力感を削る「毒」です。
言葉の意図は関係ありません。
声かけを変えることは、難しくありません。
まず「やめること」を一つ決める。
次に「言い換えを一つ」試す。それだけで、家庭の空気は変わります。
今日の夕食から、始めてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
わたしの講座では、お子さんの自己肯定感を高める関わり方や、具体的な勉強法についても日々発信しています。
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中学生コーチ おがたつ
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